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- ライドシェア(相乗り)サービスは、一般ドライバーが自家用車を使ってタクシー営業をするサービスで、アメリカや東南アジアでは普及している。
- 日本ではまだライドシェアが禁止されており、Uberの配車サービスも普通のタクシーに限定されている。
- 日本のタクシー業界の反発がライドシェアの解禁を阻んでいる。
- ライドシェアのメリットは、運賃が安くなり、配車もスムーズになること。
- ライドシェアがあれば、タクシー乗り場の列が減り、需要と供給の調整がしやすくなる。
- プロのタクシードライバーでも運転が上手いわけではなく、乱暴な運転や遠回りなどのトラブルが起こることもある。
長蛇の列、乱暴な運転…日本のタクシー業界に苦言を呈する堀江貴文が「ライドシェア解禁はウィンウィン」と言う理由
<プロのドライバーだからといって運転が上手いわけではないし、ドライバーも高齢化している! 実業家の堀江貴文氏が「タクシートラブルが減る」と太鼓判を押すサービスとは> ※本稿は、『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』(堀江貴文・著、徳間書店)の一部を抜粋・再編集したものです。 ◇ ◇ ◇ 一般ドライバーが自家用車を使い、タクシー営業をするライドシェア(相乗り)サービス。アメリカや東南アジアではすっかり浸透し、日常的な交通手段になった。 アメリカのUber(ウーバー)、Lyft(リフト)、中国のDiDi(ディディ)、シンガポールのGrab(グラブ)といった配車アプリを提供する企業の業績も右肩上がりだ。 このライドシェア、日本ではいまだに禁じられている。Uber の配車サービスはあるが、その対象はあくまで普通のタクシーだ。一般ドライバー(一種免許)のタクシー営業、いわゆる白タク行為は違法あつかいだ。 ライドシェアだと運賃が安くなるし、配車もスムーズだ。メリットはあってもデメリットはない。 ではなぜ日本は規制しているのか。その背景にはタクシー業界の反発がある。既得権益を守りたい彼らの強力なロビイングがライドシェアの解禁を阻んでいるのだ。利用者にとっては百害あって一利なしだ。 雨の日、タクシー乗り場には長蛇の列ができる。乗客は傘をさして何十分も待たされる。一時的な需要増にタクシー会社が対応できないせいだ。 もしライドシェアがあればそうはならない。乗客は次々と車に乗り込んでいくだろう。空き時間にUber Eats(ウーバーイーツ)の配達員として働く人がいるように、「今日は雨だから2時間だけUber で稼ぐか」とマイカーを走らせる人が出てくるからだ。ライドシェアは需給の調整弁の役割も果たすのである。 またプロ(二種免許)のタクシードライバーだからといって、とくだん運転が上手いわけでもない。 私は乱暴な運転で急ブレーキをかけられ、むち打ちになりかけたことがある。変なルートを走られ、ひどく遠回りになったこともある。そのたびにいちおう抗議するが、彼らも彼らで仕事を頑張っている。結局、やり場のない後味の悪さだけが残るのだ。 ===== ライドシェアが普及すると、そういったトラブルも減る。配車アプリのレビュー機能により、水準に満たないドライバーはおのずと淘汰される。また乗客側もレビューされる。マナーの悪い客は配車してもらえなくなる。 だからドライバーの質も、乗車マナーも向上していくのだ。 乗客にとっては時間と運賃の節約になる。ドライバーにとっては効率的な収入を得られる。ライドシェアは両者にとってウィンウィンである。 いま日本のタクシー業界ではドライバーの高齢化が問題になっている。人は年を取るとどうしても認知能力が落ちる。だから端的に危険な状態だ。タクシー会社はじゅうぶんなサービスを提供できていないのである。 世界のライドシェア市場は今後、年平均20%の成長率で拡大するという(※)。これまで導入に消極的だった日本もじきに解禁せざるをえない。 ライドシェアが普及すれば、乗客はリーズナブルで、より快適なタクシーを使えるようになる。また一般ドライバーの参入で新たな労働市場もできる。いいこと尽くめだ。 ※レポートオーシャンによる調査レポート(2021年9月) 『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』 堀江貴文 著 徳間書店 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
ソース:https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2023/08/post-102442.php
ライドシェアは、アメリカや東南アジアでは既に浸透しており、交通手段としての利便性が高まっています。しかし、日本ではまだ規制があり、一般ドライバーによるタクシー営業は違法とされています。この規制の背景には、タクシー業界の既得権益を守りたいという反発があるようです。 記事では、ライドシェアのメリットとして、運賃の安さや配車のスムーズさが挙げられています。特に、雨の日のタクシー乗り場の長蛇の列や需要増に対応できない問題について言及されています。ライドシェアがあれば、乗客は次々と車に乗り込むことができ、需要と供給の調整もスムーズに行えるでしょう。 また、プロのタクシードライバーであっても、必ずしも運転が上手いわけではないという指摘もあります。筆者自身が乱暴な運転や遠回りなどの経験をしたことを挙げています。このような経験から、ライドシェアの導入によって、運転の質が向上する可能性もあるのかもしれません。 タクシー業界の反発や既得権益の問題を考慮しながら、利用者の利便性を向上させる方法を模索する必要があるのかもしれません。