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ウクライナ軍、欧米諸国の訓練は戦闘に適していないとするRUSI報告書公表

  • ウクライナ軍は装備に大きな損失を被っており、欧米諸国からの提供された訓練は彼らの戦闘に適していない。
  • ウクライナ軍の装備の損失率は甚大で、外国から供与された装甲戦闘車両がなければ、人的損失もより大きなものになる可能性があった。
  • ウクライナ軍の反攻は大隊と旅団レベルの人材不足に制約されており、スタッフの訓練が必要であるが、それはウクライナの組織に合ったものでなければ役に立たない。
  • ロシア軍はウクライナの反攻初期に相手の装備に損失を与え、ウクライナの機動力を低下させることに成功した。
  • ウクライナ軍の防衛線突破を阻止する戦術的成功を収めたロシアは、火力や戦車の損失率は高いが、適応措置を取りながら戦闘を続けている。

反攻4カ月目は防衛線突破を阻止したロシアに軍配、ウクライナは装備を失い過ぎた──RUSI

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<装備に大きな損失を被ったのは両軍とも同じだが、ロシア軍は反攻初期に徹底的に攻撃を加えてウクライナ軍の機動力を奪った> 【動画】「オペレーターの高い技術」を証明…対戦車ミサイルがロシア兵に直撃する瞬間 英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)の最新報告によれば、ウクライナ軍は装備に大きな損失を被っている上、欧米諸国が提供する訓練は彼らの戦闘に適していない。RUSIは、9月4日に発表した報告書で、「反転攻勢を急いだあまりの装備損失は、持続不可能なレベルに達している」と述べた。 この報告書は、ウクライナがロシア占領地の奪還を目指す反攻の4ヵ月目に突入する今、ウクライナが直面する課題に焦点を当てている。報告書によれば、ウクライナ軍が前進すればするほど、領土解放にはさらなる攻勢が必要になる。戦争が冬から来年へと長引くなかで、ロシアの侵略に対抗しウクライナを支援し続ける西側諸国のコミットメントが必要だという。 RUSIの分析は、東部ドネツク州と南部ザポリージャ州の境界に位置するノヴォダリウカ 村とリヴノピル村での2週間にわたる戦術行動に基づいている。報告書によれば、ウクライナ軍の装備の損失率は甚大で、「外国から供与された装甲戦闘車両がなければ、人的損失ももっと大きなものになっていただろう」と述べる。 報告書は、「ウクライナ軍は、装甲車両隊を常に回収、修理、維持し続けることが重要だ」と続ける。 ロシア軍は防衛線突破を阻止 だが「このやり方での進軍には時間がかかる」。ウクライナ軍が5日ごとに約640~1000キロ前進する間、ロシア軍は態勢を整えてしまう。 ロシアの軍隊も火力や戦車の損失率は高いが、彼らはウクライナの反攻初期に十分に相手の装備に損失を与え、ウクライナの機動力を低下させることに成功した、とRUSIはみる。要するに、ロシアはウクライナ軍の防衛線突破を阻止する戦術的成功を収めた、ということだ。 ロシア軍は装備に大きな損失を被りながらも、地雷原を拡大し、電子戦(EW)の守備範囲を広げ、火力の指向をより精密にするなどの適応をした。 ウクライナ軍にとっても、「遠隔地雷探知ツールの開発は非常に有益だった」。 しかしウクライナ軍の反攻は大隊と旅団レベルの人材不足に制約されており、スタッフの訓練が「大きな助けになる」という。ただしこれはウクライナの組織に合ったものでなければならず、「NATOの方法を教えるのでは役に立たない」と指摘する。 ===== キーウ・インディペンデント紙は先週、NATOで訓練を受けたウクライナ兵士が、より装備の整ったロシア軍に立ち向かう際に「自らの力不足を感じている」と証言している。ハルキウの北部戦線で戦う第32独立機械化旅団の一兵士は、NATOの将校は現地の実情を理解していないと述べました。軍事分析センター「ディフェンス・エクスプレス」の責任者セルギー・ズグレツは、NATOの訓練が市街戦に焦点を当てているため、敵を塹壕から排除する方法、突撃部隊の組成、それを砲兵やドローンと連携させる方法など、必要なスキルに対する関心が足りないと述べました。 RUSIは、ウクライナの反攻には相手を火力で制圧することが必要であり、弾薬生産と予備品の適切な供給が優位性の確保に不可欠だとする。また「2024年の優勢を確実なものとするためには、ウクライナを支援する西側諸国が、冬季およびその後の本格戦闘シーズンの準備を支援する必要がある」と付け加えた。
ソース:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/09/4-199.php
  1. 報告書によれば、ウクライナ軍は装備の損失に直面しており、欧米諸国からの提供された訓練が彼らの戦闘に適していないとされています。また、ロシア軍はウクライナの反攻初期に相手の装備に大きな損失を与え、ウクライナの機動力を低下させることに成功したと報告されています。ウクライナ軍の装備の損失率や人材不足についての詳細な分析も提供されており、読者に深い洞察を与えてくれます。

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