<先端半導体製造やAI分野で中国企業への投資制限を発表したバイデン大統領だが、投資家はもっと早かった…> 先端半導体製造やAI(人工知能)、量子コンピューティング分野での中国企業への投資を制限する── バイデン米大統領が8月9日、大統領令でそう発表した。新たな制限措置の具体像はまだ不明だが、特にAI関連の中国企業への打撃は大きいとみられる。 無視できないのは、多くの投資家が米政権に先立って行動を起こしていることだ。中国への外国直接投資は、今や25年ぶりの低水準にある。 その要因は中国経済の先行き不安、中国当局による外国企業・外国人従業員の締め付け、アメリカの規制の3つだ。中国は外資を安心させようとしているが、一方で歓迎姿勢を見せつつ、他方で居丈高に振る舞うやり方は通用しない。 安全保障か、経済かの選択になれば、中国の習近平(シー・チンピン)政権は常に前者を優先する。加えて、債務問題や失業率上昇で中国経済が揺らぐ現状を考えれば、外国投資を阻むのにアメリカの規制は要らない。中国自身が「障害」なのだから。 From Foreign Policy Magazine ===== 中国への投資制限に関するアメリカ報道 President Biden expected to announce executive order on Chinese investments today/CNBC Television
特にAI関連の企業への打撃が大きいとされていますが、実際には多くの投資家が米政権に先立って行動を起こしていることが指摘されています。中国経済の先行き不安や中国当局の締め付け、アメリカの規制などが外国直接投資の低水準に影響しているようです。中国は外資を安心させようとしていますが、そのやり方が通用しないことも指摘されています。中国の習近平政権は安全保障を優先し、外国投資を阻む要素もあるようです。一方で、中国自身の債務問題や失業率上昇もあり、アメリカの規制は必要ないのではないかという意見もあります。