- 中国内モンゴル自治区の彩陶坡遺跡で竜形蚌飾が発見された。
- 蚌飾は新石器時代の紅山文化初期に属する装飾品である。
- 竜形蚌飾は彩陶坡遺跡の住居跡から出土し、竜のような形状をしている。
- 出土時は約20センチ四方に分散しており、象眼されていた可能性がある。
- 竜形蚌飾は紅山文化初期の竜形象の空白を埋めるものである。
- 遺跡からは土器2点も出土し、紅山文化の典型的な遺物である。
- 紅山文化は中国の新石器時代文化であり、約6500~5千年前のものである。
紅山文化初期の竜形蚌飾が出土 中国内モンゴル自治区赤峰市
【新華社フフホト8月25日】中国内モンゴル自治区文物考古研究院の彩陶坡遺跡発掘プロジェクトチームは、同遺跡で竜形蚌飾(ほうしょく)1点を発見したと発表した。≫続きを読むソース:https://www.afpbb.com/articles/-/3478495
プロジェクトチームが竜形蚌飾と呼ばれる装飾品を発見したとのことで、これは新石器時代の紅山文化初期に属するものだとされています。 竜形蚌飾は、カラス貝を使った装飾品で、今回の出土品は竜の形をしているそうです。出土時には約20センチ四方に分散していたとのことで、口は短く大きく開いており、目を表す円形の穴が開いているとのことです。また、尾翼と胴体がつながる部分には四つの穴があり、ひもを通してつなげられていた可能性があるそうです。尾部には菱格文でうろこを表現していたとのことです。 この竜形蚌飾は、牛河梁遺跡積石冢群で出土した玉竜よりも古い時代に属するものであり、紅山文化初期の竜形象の空白を埋めるものとして注目されています。 また、遺跡からは土器2点も出土したとのことで、いずれも紅山文化の典型的な遺物である筒型夾砂灰陶罐で、一つは線文、もう一つは「之」字文が施されていたそうです。 紅山文化は、中国の新石器時代文化の一つで、約6500~5000年前の時代に存在していたものです。中華文明の起源と初期社会の発展において重要な位置を占めているとされています。 竜形蚌飾の発見は、紅山文化初期の竜形象についての知見を深める上で重要な発見と言えるでしょう。また、出土した土器も紅山文化の特徴をよく示しており、この遺跡からの発掘成果は貴重なものと言えます。今後の研究によって、この遺跡が私たちに何を教えてくれるのか、ますます期待が高まります。