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ロシアの弱腰と中国の戦略的パートナーシップ

  • 中国が新たな公式地図を発表し、自国との係争地域を中国領土と記載したことに対して、マレーシア、フィリピン、インド、台湾が抗議している。
  • 一方、ロシアはボリショイ・ウスリースキー島を含む係争地域が中国領土とされても沈黙を貫いている。
  • ロンドン大学東洋アフリカ学院の中国研究所所長は、ロシアが中国との戦略的パートナーシップを優先していると指摘している。
  • 背景にはウクライナ戦争があり、制裁を受けているロシアは中国との経済的つながりを強めている。
  • ロシアの野党政治家は、ロシア崩壊後に中国がロシア領土への主張を強める可能性があると述べている。

係争地域も「中国領土」と記された「公式地図」にロシアが強く言えない理由とは?

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<ロシア崩壊後の領土すら狙う、したたかな中国とも「戦略的パートナーシップ」を優先せざるを得ない「ロシアの弱腰」の背景について> 中国の自然資源省が8月28日、新たな公式地図を発表したが、これに抗議したのがマレーシアやフィリピン、インド、台湾。自国との係争地域が中国領土と記されたからだ。 一方でロシアは、ボリショイ・ウスリースキー島を含む係争地域が中国領土とされても沈黙を貫く。長年の論争の末、2008年に中ロ間で分割された土地だ(編集部注:ロシアは8月末、領土問題は解決済みと声明)。 ロンドン大学東洋アフリカ学院中国研究所のスティーブ・ツァン所長は「これはプーチン政権が中国との戦略的パートナーシップを優先している表れ」と本誌に語る。 背景にあるのがウクライナ戦争だ。欧米から制裁を科されるロシアは、中立を表明している中国との経済的つながりを強めている。 ロシアの野党政治家ガルリ・カスパロフは、ロシア崩壊が将来起きたら、中国は清朝末期にロシアに割譲した極東部など、ロシア領土への主張をさらに強めるだろうと語っている。 ===== 中国が発表した新しい公式地図 NO CREDIT ===== 「永遠の兄弟」中露の力関係は完全に逆転 ニューズウィーク日本版-YouTube
ソース:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/09/post-102560.php
  1. 中国の自然資源省が新たな地図を発表し、中国との領土係争地域が中国領土とされたことに対して、マレーシアやフィリピン、インド、台湾が抗議しています。一方でロシアは、自国との係争地域が中国領土とされても沈黙を貫いています。この背景には、ロシアが中国との戦略的パートナーシップを優先していることがあると言われています。ロシアはウクライナ戦争による制裁を受けており、中国との経済的なつながりを強めているのです。ロシアの野党政治家ガルリ・カスパロフは、将来的にロシアが崩壊した場合、中国はさらにロシア領土への主張を強めるだろうと語っています。 ロシアが中国との戦略的パートナーシップを優先している理由や、中国が将来的にロシア領土への主張を強める可能性について考えさせられます。また、ウクライナ戦争による制裁を受けたロシアが中国との経済的なつながりを強めているという点も注目に値します。

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