- 北朝鮮は核・ミサイル開発に突き進む一方、制裁により経済が苦境にある。
- 金正恩総書記はロシアのプーチン大統領と会談し、経済協力の強化についても協議した。
- 北朝鮮は新型コロナウイルス対策の理由で国境を3年以上封鎖していたが、限定的な開放を始め、外貨獲得に努めている。
- 北朝鮮と中国の間の経済交流は存在し、カツラの輸出などが行われている。
- カツラの生産は手作業で行われ、北朝鮮から中国に輸出される。
- カツラの利益は輸出額の5〜10%程度であり、利幅は薄いが、安価な労働力を生かすことでビジネスとして成り立っている。
韓国政府、日本の輸出拡大提案は受けていない
- 韓国政府は、日本が韓国向けの水産物の輸出を拡大しているとの報道に関して、その提案は受けていないと述べた。
- 韓国政府は、福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出に関して、福島と近隣の8県からの輸入禁止措置を変更しないことを強調した。
- 韓国政府は、自国の安全と健康に危害を及ぼしうる輸入水産物を絶対に入れないと述べた。
- 韓国では、汚染水の海洋放出後、特別な点検が行われ、原産地表示違反が摘発された。
- 摘発された違反には、原産地の未表示や虚偽の表示も含まれており、その中には日本産の表示を怠った場合や虚偽の表示をした場合もあった。
日本からの水産物輸入拡大提案はない、韓国政府が断言
- 韓国政府は、日本が韓国向けの水産物の輸出拡大を提案したという報道を否定した。
- 東京電力福島第1原発の汚染水海洋放出に対する輸入禁止措置は変わらず適用される。
- 韓国政府は国民の安全と健康を守るため、汚染水による輸入水産物を絶対に入れないと強調した。
- 韓国では汚染水の海洋放出後、輸入水産物の原産地表示について特別点検を実施している。
- これまでの点検結果では、47カ所が原産地表示違反として摘発された。
- 7カ所は「日本産」の表示を怠り、3カ所は虚偽の表示をした。
北海道、福島第一原発処理水排海により水産品輸出減少
- 中国は東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出に対し、日本産水産品の輸入を一時停止。
- 北海道政府は日本産水産品の消費拡大のため、地元産のホタテを使用したセットメニューを食堂で提供開始。
- 北海道では原則として週に1日、西洋スタイルまたは和風の揚げ物セットを提供。1日100食限定で、期間は10月31日まで。
- 中国は7月の海洋放出開始前から、日本産水産品への放射性物質検査を強化。海洋放出開始後の8月24日から輸入停止。
- 日本の農林水産省によると、7月の中国向け水産品の輸出額は77億円で、前年同期比23.2%減少。
「インド、石油製品の輸入額が1100%増加―ロシア産原油を活用」
- 今年1〜7月の間に、インドはロシア産原油を大量に輸入した。
- インドからの石油製品輸入額は前年同期比で1100%以上増加した。
- インドが輸入した主な石油製品は「ディーゼル油やヒーティングオイルの生産に使われるガスオイル」。
- ロシアがウクライナ侵攻を開始して以降、インドはロシア産原油の購入を活発化させた。
- 西側諸国はロシア産原油の輸入に制限をかけており、価格上限も設定されている。
- インドはロシアから割安価格で原油を購入し、精製された石油製品を欧州に輸出している。
【中国、世界経済に対しサービス貿易の発展に貢献】
- 中国は2023年中国国際サービス貿易交易会を開催し、世界のサービス貿易とサービス業の協力を強化する。
- 習近平国家主席はビデオメッセージで、中国は対外開放と協力のチャンスを提供し、各国とのサービス貿易の発展に貢献すると強調した。
- 中国は高基準の自由貿易区ネットワークを拡大し、サービス貿易と投資の対外開放を推進する。
- 中国はサービス業の規制を緩和し、制度型開放を拡大し、サービス貿易のデジタル化を推進する。
- 中国は良質なサービスの輸入を拡大し、知識集約型サービスの輸出を奨励する。
- 中国では外資系企業の新規設立が増加しており、国際組織も中国市場のチャンスを評価している。
- 中国は対外開放を維持し、自由貿易と多国間貿易体制を守り、グローバルサービス貿易の発展に貢献する。
中国の新エネルギー車メーカー、海外進出を加速し世界市場シェア拡大を目指す
- 中国の新エネルギー車(NEV)メーカーが海外進出を加速し、直接輸出や工場の新設を通じて世界市場シェアの拡大を図っている。
- 東風汽車集団は新エネ車ブランド「嵐図(VOYAH)」をフィンランドなどの北欧市場に上陸させ、納車を開始すると発表。
- 宇通客車は中東、中南米、東南アジア、欧州など10余りの国・地域で新エネバスの大規模販売を実現し、欧州では2022年の純電気バス販売のトップになった。
- 比亜迪(BYD)はブラジル州と合意し、バス・トラックの車台、新エネ乗用車の完成車、リン酸鉄系リチウムイオン電池材料の生産を手掛ける工場を立ち上げる。
- 新興メーカーの哪吒汽車(Neta)はインドネシアの協力パートナーと協力覚書に調印し、自動車の現地生産を開始する計画で合意した。
- 中国新エネ車メーカーの海外市場への進出は、市場開拓に加えて現地の産業・経済の発展にも寄与することが期待されている。
米国が6億ドルのイラン凍結資金を解凍、囚人交換のために使用
- アメリカ合衆国は、5人のアメリカ人がイランに拘束されている間、凍結されたイランの資金60億ドルをカタールに送金するための制裁免除を発行した。
- アントニー・ブリンケン国務長官は、この資金は人道的な貿易にのみ利用されるため、イランには限定的な利益しかもたらさないと議会に語った。
- 議会に書簡を送ったブリンケン国務長官は、アメリカ人との捕虜交換の一環として、アメリカで拘束されている5人のイラン人が解放されるとも確認した。
- 共和党議員たちは、この送金を非難し、ジョー・バイデン大統領を「世界で最悪のテロ支援国家に身代金を支払った」と非難した。
- 数十億ドルに上るイランへの債務は、イランの石油やその他の輸出品のために2018年以来、世界中の銀行口座で凍結されている。
- 制裁免除は、欧州、アジア、中東の一部の銀行が韓国に保有されている60億ドルをカタール中央銀行に移動させても罰せられないことを意味する。
- ブリンケン国務長官は、「これらのアメリカ市民の解放を容易にするために、制限されたイランの口座からカタールの口座に人道的な貿易のために資金を移動させることは必要である」と議会に伝えた。
- ブリンケン国務長官は、先月、カタールがこの資金がイランによって「厳密に人道的目的のために厳密に管理される」ように保証したと強調した。
- 共和党の議員は、アメリカ政府が「60億ドルの身代金取引」を進めていることについて批判し、拘束されているアメリカ人は「無実の人質であり、ただちに無条件で解放されるべきである」と述べた。
- ホワイトハウスの広報担当者は、この免除は「手続き上の手続き」に過ぎず、依然として「繊細で進行中のプロセス」であると主張した。
- イラン外務省報道官のナッサー・カナニは、捕虜交換が「まもなく」行われるとの楽観的な見通しを示した。
ウクライナ特殊部隊がロシアから黒海の石油掘削プラットフォームを奪還
- ウクライナはロシアから黒海にある石油掘削プラットフォームを奪還した。
- このプラットフォームの奪還により、ウクライナは黒海の制海権の一部を手に入れることができ、穀物の輸出再開も可能になる。
- ウクライナの特殊部隊は戦闘機と交戦し、プラットフォームを奪還した。
- 奪還されたプラットフォームには他にも掘削装置があり、これまでロシアの支配下にあった。
- ウクライナは奪還作戦の様子を撮影した動画を公開し、ロシアの黒海海域での支配能力を奪ったと主張している。
- 第三者による動画の検証は行われていないが、ウクライナはクリミア奪還に一歩近づいたと述べている。
- 海事コンサルティング会社の専門家は、ウクライナの奪還は重要な成果であり、ロシア海軍の作戦展開能力が失われたと指摘している。
日本の農林水産省、粮食などの国内生産拡大を検討
- 日本の農林水産省の専門家会議が、ウクライナへのロシアの侵攻を受けて、農業・農村基本法の改正案を最終的にまとめた。
- 改正案では、食料危機時に生産の転換や流通の規制を指示するための制度の検討や、食料安全の強化のために国内生産を拡大し価格転嫁を推進する提案がある。
- 政府は、施行から25年が経過したことを受けて法律の改正案を来年の通常国会に提出することを目指している。
- 現行の基本法は、食料の安定供給を確保するなどを理念としているが、ロシアの侵攻や地球温暖化、人口の増加など予測されていなかった課題が浮き彫りになっている。
- 改正案では、食料増産や流通制限などの政策を不測の事態において採るという現行法の規定について、既存の仕組みで適切に対応できるかを検証するよう要求している。
- 具体的な措置としては、通常とは異なる作物の生産を農家に指示したり、輸出用の食品を国内向けに変更するなどが考えられている。
- また、食料安全の定義を「不測の事態においてのみならず、現在から将来に渡り、国民が十分な食料を得る状態」としており、平時からの備えの重要性を明示している。
日本の株価、3日連続で下落の見通し 日銀の緩和政策改定への期待が高まる
- 日本の株式市場、日経平均株価が3日連続で下落。
- 日本銀行の大規模な金融緩和政策の見直しに対する期待が強まり、空売りが増加。
- TOPIX指数はわずかに上昇。
- 外国為替市場で円高が進み、輸出関連部門が売られる。
- 長期金利上昇や住宅販売への影響懸念から、不動産部門が大幅に下落。
- 銀行部門は利差拡大の期待から買われる。
ウクライナ、クロアチアの港を通じて穀物輸出を開始
- ウクライナのスビリデンコ経済相は、アドリア海に面するクロアチアの港湾を通じてウクライナ産穀物の輸出が始まったことを明らかにした。
- ロシア軍は黒海沿岸の穀物施設への攻撃を続け、ウクライナの輸出能力が大きく減少している。
- 国産の穀物はクロアチアの港から既に輸出されており、この交易路が最適となっている。
- 具体的な輸出量については明らかにされていない。
- ロシアは黒海やトルコのボスポラス海峡を経由したウクライナ産穀物の輸出協定から離脱し、ウクライナは代替の海上輸送路を模索している。
- ロシアはウクライナの穀物輸出を阻止するためにドナウ川の河川港への攻撃も強めている。
- スビリデンコ経済相は、クロアチアの港湾利用について開発を準備し、輸送能力を拡大する可能性を示している。
- ウクライナとクロアチアの貿易は戦争が終結しても重要な役割を果たす見通しとなっている。
韓国産ラーメン、初めて5億ドルの輸出額を突破
- 韓国のラーメン輸出額が2023年1〜7月に初めて5億ドルを突破した。
- 2023年のラーメンの累積輸出額は史上初の10億ドルを突破する見込み。
- 同期間のラーメンの輸出量は4.4倍に拡大した。
- 韓国映画やドラマ、K-POPの人気が韓国ラーメンの人気に影響している。
- 映画『パラサイト』の中で韓国ラーメンが紹介され、世界的な注目を集めた。
- BTSのメンバーが韓国ラーメンを食べる姿が話題となり、人気を盛り上げている。
- コロナ禍により家庭での飲食が増え、インスタントラーメン市場が拡大した。
- 韓国産のラーメンの需要が増えているため、各メーカーが生産施設の増設を行っている。
アメリカとインド、新たな経済回廊を実現へ合意
- アメリカとインドは新たな「経済回廊」の実現に向けて合意しました。
- この「経済回廊」はインドと中東、ヨーロッパを鉄道や航路などで結ぶものです。
- 合意はG20サミットの一環として行われ、サウジアラビアやEUの関係者も出席しました。
- 合意により、貿易やクリーンエネルギーの輸出が容易になり、中東の安定と繁栄に貢献すると期待されています。
- 新たな「経済回廊」は中国の「一帯一路」に対抗する意図もあると見られています。
- また、イスラエルとサウジアラビアの関係改善にも寄与する可能性があります。
福島原発汚染水排出に対する中国の水産品輸入停止で日本が代替市場を模索
- 日本参院は東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出について、9月8日に衆院の後に、経済産業・農林水産の両委員会の合同審査会を開いた。
- 日本の農林水産相は、中国市場への依存から脱却し、水産製品の輸出先を開拓することを目指すと述べた。
- 中国は処理水海洋放出の後、日本の水産製品の全面的な輸入停止を行い、日本の水産業界で不安が広がった。
- 農林水産相は、アメリカ、台湾、インドネシア、マレーシアなどを潜在的な代替市場として挙げ、輸出先の拡大を目指すと述べた。
- 貝の自動剥離機の購入に対して助成金を検討することも計画されている。
- 野党議員は政府の処理水放出に関する情報発信が不十分であると指摘したが、経済産業相は簡潔な言葉で多言語による安全性の宣伝を行う考えを示した。
ロシア軍、ウクライナ南部都市に無人機攻撃を繰り返す
- ロシア軍がウクライナ南部のイズマイル市に対して無人機攻撃を繰り返している。
- ウクライナ空軍は無人機33機による攻撃が行われ、そのうち25機を撃墜した。
- イズマイル市は代替ルートとなる農産物輸出の拠点として利用されており、攻撃で港湾インフラや穀物関連の設備が被害を受けている。
- ロシアはウクライナ産農産物の輸出を停止した後、イズマイル市への攻撃を集中的に行っている。
- ロシアはウクライナの東部と南部の支配地域で地方選挙を行い、支配の既成事実化を進めようとしている。
中国の対日水産品輸入停止に対し、日本が食堂での国産水産品提供を促進
- 日本の農相は、中国が福島原発の処理水の海洋放出後、日本の水産物の輸入を一時停止したことに対応するため、各省庁の閣僚に対して、食堂で積極的に日本の水産物を使用した料理を提供するよう要請しました。
- 具体的な提案としては、かつて中国への主要輸出品だったホタテの料理などを考えています。
- 農水省の食堂では、来週から日本産の水産物を提供する予定です。
- 農水省が発表した7月の中国への水産物の輸出額は77億円で、前年同期比23.2%減少しました。
「SKハイニックス、最新のHuaweiスマートフォン『Mate 60 Pro』に搭載されたチップの使用を調査」
- 中国のスマートフォンメーカーであるHuaweiが最新のスマートフォン「Mate 60 Pro」を発表しました。
- Mate 60 Proはアメリカの半導体技術の輸出規制にもかかわらず、中国の半導体メーカーSMIC製の7nmプロセスの5Gチップを搭載しています。
- Mate 60 Proには韓国の半導体メーカーであるSKハイニックス製のメモリやフラッシュストレージなども搭載されていることが判明しました。
- SKハイニックスは現在、Mate 60 Proに関する調査を行っています。
- Mate 60 Proの部品のほとんどは中国のサプライヤーによって提供されており、SKハイニックスの部品は例外的だと報告されています。
- SKハイニックスはアメリカ政府の輸出規制を厳守していると主張しています。
- 分析によれば、HuaweiがSKハイニックス製の部品を入手するのはそれほど難しくない可能性があります。
- 一つの可能性として、Huaweiは輸出規制が導入される前にSKハイニックス製の部品を備蓄していたという説が挙げられています。
- Huaweiはコメントを提供していません。
日本の国際収支、7月は順差2.7717兆円-原油価格下落で輸入減少、訪日旅行者増加も影響
- 日本の7月国際収支は、2.7717兆円の経常収支黒字で、昨年同期の約3.1倍となり、1985年以来の最高記録。
- 経常収支の見方によると、貿易収支は682億円の黒字で、2カ月続けて黒字となった。出口は0.6%減の8.5558兆円であり、半導体製造装置や電子部品の輸出が減少した。一方、輸入は13.3%減の8.4876兆円で、石炭と原油の輸入が大幅に減少。
- 訪日観光客による旅行収支は3,368億円の黒字となり、1996年以来の最高額。
- サービス収支は5,355億円の赤字で、海外へのインターネット広告費の増加が主な原因。
- 投資収益を示す一次所得収支は3.5781兆円の黒字で、15.7%増加した。
2023年第2四半期の日本のGDP成長率が6.0%から4.8%に下方修正
- 日本の内閣府が2023年第2四半期(4〜6月)の実質国内総生産(GDP、季節調整値)の修正値を発表。
- 季節調整値のGDPは、物価変動を除いた実際のGDPが前四半期比1.2%増加し、年率換算で4.8%増加した。
- 設備投資減少などの影響を受け、初期値の6.0%から下方修正が行われた。
- 二半期は半導体不足の緩和や輸出増加などによりGDPが押し上げられたが、物価の影響で個人消費は低調。
- 住宅市場の低迷などに加え、中国を含む海外経済の減速懸念など不安定要素にも直面しており、今後の持続的な成長の先行きは予測できない。
- 設備投資は初期値から0.0%増加から1.0%減少へ修正され、個人消費は0.5%減少から0.6%減少へと修正された。
- 公共投資も1.2%増加から0.2%増加へと修正。住宅投資は1.9%増加から2.0%増加へと修正。
- 輸出は3.2%増加から3.1%増加、輸入は4.3%減少から4.4%減少へと修正された。
- これにより、個人消費や設備投資などの「内需」のGDP貢献度が初期値の-0.3%から-0.6%へと修正され、輸出から輸入を引いた「外需」のGDP貢献度は初期値の1.8%と変わらなかった。